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【イベントレポート】SDGsフェスティバルinボートレースからつ

2022年6月19日に行われた「SDGsフェスティバルinボートレースからつ」に潜入してまいりました。地域の情熱イベントレポートです。

<イベント概要>

SDGsフェスティバル in ボートレースからつ
唐津市内の3つの高等学校と「サガママプロジェクト」による初めての合同イベントとして、6月19日にボートレースからつ1階コミュニティエリアで開催されました。
マルシェやワークショップに加え、環境問題への取り組み関する展示やSDGsを体験しながら学べるフェスティバルとして多くのお客様で賑わいました。

▼優しい雰囲気が広がっていました

唐津商業高校の皆さんは、先輩たちが開発した「松ゅらる」ブランドの商品を販売。唐津の虹ノ松原の“松”と“ナチュラル”を組み合わせたブランド名。松をテーマにしたスキンケアシリーズと、佐賀県産の玉ねぎを使用したドレッシング「美味eat」を展開しています。積極的にお客さんにお声掛けしたり、試食をお渡ししたりと頑張っていました。ECサイトの運営もしているそうです。 (https://www.hakatahonpo.com/items/4405409

▼初々しい販売風景

▼こちらは父の日をテーマにしたマルシェやワークショップを開催していた、サガママプロジェクト(@sagamama_project)代表の新富さん。

Tシャツ制作のワークショップやレザークラフトなど、お父さんも楽しめるようなブランドが出展されていました。唐津はもちろん、佐賀市内、鹿島など佐賀を拠点とするお店や糸島のブランドまで、サガママメンバーが是非参加してほしい!と思ったところにお声がけされたそうです。今回マルシェを運営するにあたってマイバッグ、マイカトラリーの持参をお客さまにお願いしていたり、出品者には量り売りをお願いしていたり、共有で利用できる袋を準備したりとママたちが楽しくエコな活動ができるよう意識されたとのこと。物販では洗濯洗剤の量り売りやナッツの量り売り、陶片の販売といったラインナップ。飲食部門では佐賀の食材を使用したスムージーやチーズケーキショップ、パン屋さんなど素敵なラインナップでマルシェが賑わっていました。

サガママプロジェクトは佐賀でママたちがさまざまな目的で訪れる「待ち合わせ場所」としての存在を目指して情報をSNSで発信されています。実際にイベント会場には続々と多くのママがお子さまと一緒に集まってきており、佐賀ママたちの新しい出会いの場として愛されていることが伝わってきました。

また、会場をひときわ盛り上げたのは唐津東高校書道部のパフォーマンス。

日頃は半紙に書く「臨書」など、大会に向けて個々人で書道の技術を磨いているため、今回のような書道パフォーマンスの実施はあまり多くない。そんな中今回12年ぶりのSG開催ということで、唐津を盛り上げることに貢献できるなら、とイベントへの参加を決めたとのこと。まずは作品のテーマを決め、書くメッセージとパフォーマンス時の音楽を決める。文字の大小のバランスや全体デザイン等詳細を決定していく。唐津の魅力的な自然である松や海を表している青や緑のデザインは美術部の方に描いていただいたそう。

イベント準備期間が大会2つと重なり、さらにテスト前で忙しい中の練習は大変だったそうですが、予想以上に多くのお客様に見てもらえて嬉しかった!と話していただきました。パフォーマンス中は1階フロアと2階に続く階段にまで多くのお客様が集まって鑑賞していました。

多くの高校生がこのイベント運営に参加いたことが印象的でした。その背景には、地元の高校生たちの「●●したい」を支援する、NPO法人WeDの存在があります。NPO法人WeDは2019年頃から活動をしており、これまでに「SUP×海岸清掃」や「高校生カフェ」などの高校生が企画した様々なプロジェクトの立ち上げと運営をサポートしてきました。(https://www.instagram.com/karatsu_wed/

2022年3月に唐津市街地で開催した「未成年フェス」では、唐津の高校生たちが学歴や年齢関係なく、やりたいと考えた企画を実現できる、地域のみんなで作るまちなかの合同文化祭として実現させたそうです。代表の吉森さんは、2019年からの立ち上げから活動を続ける中で年々学生たちからの参加申込が増えたと語っていただきました。さらに、地域の方からコラボの依頼が来たりと活動の幅が広がっているとのこと。学生が楽しく意欲的に活動できる土壌を地域でつくることの重要さを感じました。

 

SDGsについて学び自分のアクションに繋げる、と考えると少し堅苦しく難しいことのように感じます。また、SDGsがいま流行りの言葉のように扱われることに対して個人的に違和感を覚えることもあったのですが、今回のイベント参加者にお話しを伺うと元々取り組んでいたことや大切にしていたことがSDGsの考え方にも通じるものだった、という印象を受けました。決して新しいことでも、難しいことでもない。楽しく前向きに、オープンに活動できるものなんだと感じられました。

サガママプロジェクトやWeDの取り組みのように地元の魅力を地元の人たちで活性化させていくことが地域の活気に繋がり、その情熱を広く伝播していくものだと思います。

Qラボでは、これからも様々なエリアの情熱を浴びに行き、魅力を九州内外に伝えていく活動を続けてまいります。

PROFILE


【イベントレポート】SDGsフェスティバルinボートレースからつ

TEXT BY

Q女LAB(落合沙優)
Q女LAB

Qインタビュー

− 九州で、社会の第一線で活躍する人から学ぶしあわせのカタチ −

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