Qラボ 九州しあわせ共創ラボ

vol.3 九州女性の5つの“しあわせの知恵”

今回は“九州男児”と称される九州の男性と、共に生活する”九州女性”のしあわせについて調査分析いたしました。九州男児と九州女性、どのようにしあわせを感じているのか紐解いていきます。前回調査*1で普段の生活の「しあわせ度」を聞いたところ、九州男性が55点、九州女性が59点で男性を上回っていました。

*1 2016年7月実施調査:九州7県と東京都 n数:2,000 18~69歳男女。
質問“あなたの「最近のしあわせ度」を50点を基準に100点満点でいうと、何点ぐらいですか”に対する回答平均値

 

人間関係は「しあわせな生活」に大きな影響があると言われている中、一般的に「亭主関白で頑固」というイメージの“九州男児”と付き合っていくのは簡単ではないと思われます。そのような中で、九州女性のしあわせの点数は九州男性よりも高くなっています。九州女性はどのようにしあわせな生活を送っているのでしょうか。
そこには「しあわせに生きるための知恵」があるのではないでしょうか。このような問題意識のもと、九州の夫婦・未婚カップルを対象に調査*2を実施しました。

*2 2017年5月実施調査:九州7県 n=500 20~69歳男女。既婚者もしくは一年以上付き合っているパートナーがいる未婚者。

 

自他共に認める「頑固で亭主関白」な九州男性を、上手にコントロールしている九州女性

“九州男児”の特徴を聞いたところ、九州の男性も女性も、共に「頑固」「亭主関白」そして 「見栄っ張り」の項目が高い傾向にありました。意外だったのは女性だけでなく、 男性も概ねイメージが合致していました。

 

一方、九州女性は、“九州男児”を人前では立てるようにしているというポイントも高く、 生活上の主導権争いにおいても、実権は女性が握っており、九州男性を上手にコントールできている ことがうかがえます。

 

前出の全体的な主導権争いでは、一見、平等のように見えますが(女性43.0%、男性37.5%) 実際の生活行動で見てみると、ほとんどの領域で女性が主導権を握っていることが分かります。

 

「パートナーから大切に思われている」という実感が高い

自分が相手のことを大切に思っているという割合は男女で同程度(女性28.7%、男性28.0%)ですが、 九州女性は、自分が思っている以上に、相手の方が自分のことを大切に思っていると思っていること が伺えます。

 

また同時期に行ったインタビュー調査*3でも「旦那さんはいい人。人生を一緒に送るパートナーとして最 高。(宮崎県30代女性)」、「老後は旦那と世界中を旅してみたい。(佐賀県30代女性)」など、パート ナーである九州男性に対するコメントが多数ありました。その根底には、九州男性の優しさや家族への多 大なる思いやりが伺えます。

*3 2017年3月デプスインタビュー調査:九州4県 n=10 20~40代女性。「しあわせ点数が70点以上」の九州在住女性。

 

今のしあわせ点数は88点です。理由は旦那がいい人なのと、子どもがかわいいこと。旦那が、またいい人なんですよ。人生を一緒に送るパートナーとして最高です。なんと言うか、一緒に人生の寄り道をしている感じです。

 

私も旦那が素敵すぎて言うことないです。私が旦那のことをいつも褒めるから、友だちからは呆れられています。

 

旦那さんは高校の時の同級生です。子宝に恵まれ、2人で4人の子どもを育てています。たまに旦那が5人目に感じる時もありますが(笑)
老後ですか?子どもは好きですけど、老後は旦那と世界中を旅してみたいですね。まだまだみたい世界がたくさんあるので!

 

ポジティブな考え方、行動スタイルを持ち、「しあわせに暮らす」という強い意志がある

九州女子は、毎日の生活にしあわせを感じ、しあわせを日々の生活に迎え入れる「考え方」と「行動スタイル」 がありました。

 

インタビュー調査*3でも「しあわせかどうかは自分次第。人と比べるものではなく、自分で決めるもの (福岡県30代女性)」 「毎日自分が何を成し遂げたいか、何を目指して生きていきたいかを考えながら、 生きる実感を得ている(福岡県20代女性)」、など、しあわせに暮らすためのマインドセットを九州の女性 を見出していることが感じられました。

一人ひとりの違いや多様性を許容している

頑固で、亭主関白な“九州男児”との考え方のギャップも許容している。 この他にもパートナーである“九州男児”に対する特徴的な行動がいくつか見受けられる。

外では相手を立てつつも、言うべきことは言う。家では“教育”もしている

 

喧嘩をしたら謝るのは“九州男児”

 

九州の女性は、日に日にしあわせを感じるようになっている

 

インタビュー調査*3でも「 昨日よりも今日、今日よりも明日の方がしあわせになれる、と感じながら生き ています」(福岡県20代女性)」などのコメントがあり、九州の女性は常によりしあわせになるための意志 を持って生活をしていることがうかがえる。」

しあわせは自分で定義するモノ。日々暮らす中で、自分から見つけに行くモノ。

 

朝起きて陽が差していたらそれだけで今日はしあわせだな、と思うようにしています(笑)でも最近ですよ、このような考え方になれたのは、若い頃にそれなりに苦労をしてきたからだと思います。
成し遂げたい目標がある人、あとはいつも笑顔な人は、特にキラキラとしていて、しあわせを分けてもらえる気がします。しあわせ伝播すると言いますよね。そんな方々とお会いできて、日々自分なりに自分が何を成し遂げたいのか、何を目指して生きていきたいのかを考えることも、特に恵まれていると思います。

 

しあわせかどうかは、人と比べるモノではなく、自分で決めるものだと思っています。私は職業柄、たくさんの方とお会いします。日々お会いする方のお話しをお伺いしていると、世の中には実にいろいろな考え方や生き方があることを実感します。そういう方のお話しを聞いていると、しあわせというのは本当に多様でユニークであり、周りの人や社会が決めるものではない、ということがよくわかります。今日のしあわせ点数ですか?もちろん100点ですよ★毎日、昨日よりも今日のほうがしあわせと思って生きています。だって、私が決めて選んでいる人生なので。そう思いませんか?

 

「九州の女性は頑固で亭主関白と言われる九州の男性に比べて日々のしあわせの実感値が高い。それは日頃から自分は大切にされていると感じる割合が高いこともさることながら、九州の女性はポジティブな考え方や行動スタイルを持ち、かつ自身が主体性を持ってしあわせに暮らしていくという強い意志があるからと言えるからかもしれません。」

TEXT BY

Qラボ 研究員
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− データで読み解く九州のしあわせのカタチ −

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