前衛書道から発展して、既存の書道の概念や領域を超えて文字の造形美を追求していくアートな書となった『墨象(ぼくしょう)』。企業向けのワークショップとして初めてとなる『オフィス DE 墨象』が、QHubを会場に開催されました。
会のはじまりは奥村先生の書のデモンストレーションから。
九州博報堂パーパス「地域の情熱たちと、未来をつくる。」の揮毫風景。
奥村先生から墨象についての解説。
筆だけでなく刷毛やスポンジなど、さまざまな材料を用いて表現。墨の濃淡も思いおもいに。
書道の枠を超えてアートに昇華させていく墨象の世界
「すごく楽しい」「リフレッシュになる」「他の文字もいろいろ書きてみたくなった」「夢中になっているうちにひらめいて、インスピレーションが降りきた」…。残暑がまだ残る9月26日の午後、九州博報堂のオフィスの一角にあるQHubでは、若手社員らを中心に楽しそうに筆を振るう姿が見られました。
当日、QHubで開催されたのは、『オフィスDE墨象』という、墨と筆などを用いたユニークなワークショップです。笑顔や笑い声が絶えないワークショップの講師を務めた書家の奥村亜希子(雅号:春麗)さんによると、「お手本のある書道に対して、墨象では自由に字を書いていきます。結果、アートの世界へも導いてくれる新たな書へのアプローチの一つです。」と、にこやかな表情で解説されます。
子どもの頃から書道をたしなみ、20歳台で墨象と出会った奥村さんは長年、博報堂ならびに九州博報堂に在籍された後、書家として独立をはたしたというキャリアの持ち主です。
「魚」ぼけあじを大切にしながら、勢いよく泳ぐ動くさまを表現。
社員が墨象でリフレッシュし、自己肯定感も高めていく
当日のワークショップでは、各自が好きな漢字を一文字決めて、墨でその漢字を自由に表現していくという流れでした。
「従来の書道と全く違って、まるでお絵かきみたいだった」「墨象に正解がないことを知り、自由な発想でいろいろな挑戦ができた」「最初は試行錯誤をしたものの、自分自身の可能性を感じられるようになった」などの声が、参加した社員らの間から聞こえてきました。
完成した作品を並べて。個性豊かな墨象作品は観て楽しいのも良し。
今回のワークショップについて、奥村先生によると、「仕事上のリフレッシュになるだけでなく、日々の生活の中でデザインを意識するようになり、物事の見方や考え方も変わっていきます」とのことでした。企業向けワークショップとして今回初めての試みだった『オフィス DE 墨象』。職場の活性化、社員のリフレッシュや発想転換の〝新たなツール”として可能性を広げていく「墨象」。ご活用をお考えのみなさまは、ぜひ下記より奥村先生にご相談ください。