Qラボ 九州しあわせ共創ラボ

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人それぞれの〝等身大〟の「まちづくり」


一般的に〝まちづくり〟といえば、地主やデベロッパーによる開発というイメージを抱きがちですが、地域のプレーヤーが<まちをより良くしていこう>とする活動こそが〝まちづくり〟という認識も広がっています。

 今回、『九州しあわせ共創Hub(QHub)』において〝まちづくり〟をテーマとした福岡テンジン大学の授業が開催されました。当日の模様を報告させていただきます。

 

三者三様の〝まちづくり奮闘記〟が〝生きた教材〟

 

 「きっと、あなたにも、あなたなりの〝まちづくり〟があっても良いのでは」とのメッセージで開講した福岡テンジン大学の授業には、高校生・大学生をはじめビジネスマン・ウーマンや自営業、経営者、主婦ら多彩な19人の生徒が参加しました。

 

6つのグループに分かれてグループディスカッション。先ずは自己紹介から

 

 出席した生徒らがテーブルごとに分かれての自己紹介で〝場〟を温めた後、ゲストである〝まちの先生〟3人によるクロストークが始まりました。

岩永学長のファシリテーションで話が弾むクロストーク

 

 <自分たちのまちは、自分たちでつくる。>をモットーに生まれ育った福岡県大牟田市で活動する、大牟田ビンテージのまち()/大牟田わかもの会議の紫牟田あいらさんは、「自発的な行動の遊びと、困っていることを他人に伝えることは大事」と、笑顔で語りました。

 

これまでの体験を当時のエピソードとともに語る池内学さん

 

  「自分のやりたいことに取り組んだ結果、人に喜ばれることは嬉しい。協力に値するようなビジョンを打ち出すことが重要だ」ということを明かしたのは、アフリカでの起業経験を持ち、現在は宮崎県と福岡県で<農業×まちづくり>を実践する()terra社長の池内学さんです。

「思い切った行動が周囲を変える。」取り組みを語る戸田三喜郎さん

 

 福岡県のパークPFI事業である『大濠テラス』を手掛け、『北天神花いっぱいプロジェクト』などを仕掛けたBACK UP代表の戸田三喜郎さんは、「自分の妄想をいろいろな人たちとチームを組んで取り組んでいくことが、まちづくりになっている」。

 一方、生徒からは、「抵抗勢力に対する対処方法は?」「行動する前に立ち止まって考えるのか?」などの質問が飛び出しました。さらに「まちづくりの基本は町の商店の活性化。通販を止めようと思う」との意見もあり、会場は盛り上がりをみせました。

 

まちづくりとは経済✖️環境✖️社会の好循環」


 福岡テンジン大学は2010年の開校時、「福岡を、世界でいちばん魅力的なまちにする」ことを宣言しました。

福岡テンジン大学の学生証や名刺、ステッカー、フラッグが並ぶ

 

 今年の9月で開校14周年を迎える福岡テンジン大学は、これまで実施した授業は571コマを数え、延べ参加者は12,441人となっています。今回の授業をコーディネートした福岡テンジン大学の学長である岩永真一さんは次のように話します。

 「個人的な見解として、まちづくりとは経済×環境×社会の好循環であり、経済や精神・つながりの豊かさをもたらし、市民からの信頼を得ていく取り組みだと考えます。まちづくり自体は千差万別であり、正解はありません。そして、誰に対しても開かれているのがまちづくりであり、福岡テンジン大学に参加された方々には、福岡のまちづくりに向けて、自分なりのインパクトを与えていってほしいですね。」

福岡テンジン大学を企画して、20109月の開校時から学長を務める岩永真一さん

 

 今回のセミナーを通して、〝まちづくり〟を担うのは、私たち一人一人だということを学びました。そして、他人任せにせずに、それぞれが、独自のアイデアや発想によって、まずは身の回りのことからアクションすることが大切だと実感したセミナーでした。私たちQラボも、まちづくりの発想を大切にしながら、福岡テンジン大学の活動をサポートしていきたいと考えています。

 

 九州博報堂のパーパス「地域の情熱たちと、未来をつくる。」の下、九州しあわせ共創ラボは九州において社会課題の解決に向けて取り組んでいる方々や組織・団体とのアイデアあふれる共創アクションを通じて〝九州のしあわせ〟を実現していきます。 

 みなさまとともに共創ハブQHubを拠点に「共創」をひとつずつカタチしにしていければと考えていますので、どうぞQHubをご活用くださいませ。

 

【参照サイト】

福岡テンジン大学Webサイト https://tenjin-univ.net/

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Qラボ 研究員
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