Qラボ 九州しあわせ共創ラボ

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国によって幸せのカタチって違うの? 若者の国連APUの学生たちに聞いてみた。

 

別府市にある立命館アジア太平洋大学(通称APU)は、日本人生と海外生の割合は50対50の大学。

授業も英語と日本語の両方で構成されています。90カ国近くもの学生がここで学んでることから、通称「若者の国連」とも。

今回は、国際感覚豊かなAPUの学生たちに、世界の幸せと日本の幸せについて、Qラボ(九州しあわせ共創ラボ)研究員の中村圭がインタビューしてきました。


シンガポール育ちのサキ(左)とネパール育ちのサクラ(右)

中村圭

今日はよろしくお願いします。簡単に自己紹介をお願いできますか?

サクラ

私はアキヤマ・サクラ・シャルマと申します。日本人ですけど、お父さんがネパール人でネパール育ちです。

中村圭

ネパール育ちなんですね!

サクラ

はい。高校までネパールでしたが、APU入学のために日本に来ました。アジア太平洋学部4年生です。サクラと呼んでください。

中村圭

これ凄い日本人ぽいんですが、呼び捨てにあんま慣れてなくて。サクラさんとかの方が呼びやすいんですが。

サキ

APUでは呼び捨てですよ!

中村圭

今日は、APU流で頑張ります!(笑)

サキ

私は、サキと呼んでください。国際経営学部の4年生です。生まれ育ちもシンガポールで、4年前に日本に来ました。


APU流で、頑張って呼び捨てします!

 

ボランティアを自然にできるAPUの学生たち

中村圭

普段大学ではどんなことをしてるんですか?

サキ

授業に行ったりバレー部にも入ってるんですが、ボランティア活動もよくしてます。

中村圭

ボランティア活動をよくするんですね!

サキ

新入生のための団体FLAGなどでやっています。新入生の勉強や新生活を支える団体です。始めて日本に来る学生も多いので。

中村圭

そうですよね。みんな文化の違いなども大変ですもんね。サクラはどうですか?

サクラ

私はボランティアサークルをやってます。ネパールでは学校の教室や設備が不十分なので、ネパールの学校に図書館を建てる活動をしています。


立派だ。中村は大学生の時何してたか記憶にありません。。。

 

ボランティアには2人の幸せがある

中村圭

2人ともすごいですね。日本の人ってボランティアやっている人って、まだまだ少ない感じがするんですが、シンガポールやネパールでは当たり前のことなんですか?

サクラ

授業の中にボランティアが入ってるんです。私も村にボランティアに行って、自分の国の問題が分かって、それもキッカケになってAPUへ勉強しに来ました。

サキ

確かに教育の影響は大きいです。教育の中に勉強だけでなくボランティア活動も含まれてるので。

中村圭

どんなことをするんですか?

サキ

例えばビーチクリーニングをしたり、みんなで楽しんで掃除をします。

中村圭

なるほど。

サキ

私は今も献血とかヘアフォーホープという髪の毛を寄付する活動にも参加してます。

中村圭

色々やってるんですね。

サキ

ボランティアには、なんというか私の幸せじゃなくて2人の幸せがそこにあるんですよね。

中村圭

2人の幸せ!素敵なキーワードですね。


いやホント立派すぎですよ!

 

変わらないのが日本の幸せ。変わるのがシンガポールの幸せ。

中村圭

質問は変わりますが、シンガポールの人の幸せと日本人の幸せの考え方で違うところありますか?

サキ

うーん。私のイメージでは、日本の人の幸せは毎日を同じことを繰り返すことですよね。

中村圭

繰り返すことですか?

サキ

仕事に行って帰ってきてゆっくりしたい。朝起きて同じことをまた繰り返す。なんか変わると日本の人は不安になりますよね。シンガポール人は逆なんです。

中村圭

逆なんですね。

サキ

そう。なんかしないといけない。時間が余ったら新しいことを追加したいんです。ヒマにしない。

中村圭

何を追加するんですか。

サキ

シンガポールの場合は仕事ですね。仕事を楽しみます。日本の方は3Kだと聞いたことがあります。

中村圭

3K?と言いますと。

サキ

「キツい」「苦しい」「帰りたい」の3つのKです。あんまり仕事が楽しくないという話を聞きます。

中村圭

なるほど(笑)

サキ

後は、シンガポールの場合は先輩とでも同じ人間です。社長もファーストネームで呼びます。上司でも自分の話をフラットに聞いてくれるということが幸せです。

中村圭

確かにさっきの名前呼びできない僕にも現れてますよね。日本人らしさが。

ネパールにはモノがない幸せがある

中村圭

なるほど。サクラはどうですか?ネパールの人の幸せの考え方と日本人の幸せの考え方の違いは?

サクラ

ネパールは発展途上国で主な産業は農業。地方の村ではモノがないのが当たり前です。なくても満足してる、それが幸せなんです。

中村圭

なるほど。

サクラ

電気がなくても幸せ。水が家にこなくても、水を汲みにいけばいい。あれがないこれがないと、そもそも思わない。だから幸せなんです。

 

シンガポールにはなかったスローライフという概念

中村圭

ありがとうございます。ここまで日本と比べての幸せをお聞きしてきたんですけど、日本または別府や九州の中で幸せだなと感じるときはありますか?

サキ

これは特に別府なんですけど、こういう自然豊かな田舎に来たことがなかったんですね。

中村圭

シンガポールは全部が都会ですもんね。どうですか?田舎は?

サキ

体験してみると、スローライフがありました。ゆっくり生活することは大事なことだと知りました。

中村圭

シンガポールにはない感覚なんですね。

サキ

東京もそうかもしれませんが、シンガポールはみんな急いでます(笑)


すごい急ぐんですよ!

中村圭

なるほど!

サキ

それに比べて福岡含めて九州という場所は、ちょっと違うと感じます。伝統的だし、みんなで、スローライフを楽しんでます。

中村圭

スローライフしてますか。

サキ

はい。ユックリ考えていこう。ユックリ進みましょう。ということが多くて、落ち着くんです。たまにシンガポール帰ると「別府いいなぁ」ってなります(笑)

中村圭

ハハハハハ(笑)

サキ

夜は道路は誰も走ってないから、うるさくないし(笑)静かな空間が大事ですね。ユックリして、自分の時間を大事にすることができます。

 

別府は海外の人を受けれてくれる土壌がある

中村圭

ありがとうございます。サクラはどうですか?

サクラ

私もそうですね。別府とか杵築(きつき)はコミュニティが暖かいです。いろんな国の人を歓迎してくれます。

中村圭

歓迎してくれるんですね。

サクラ

はい。イベントとかも作ってくれたりして、暖かく迎えてくれます。コミュニティの方々が、私たちのことを知りたいと思ってくれることも幸せです。

サキ

私は別府市のとある町に住んでるんですが、年2回運動会があります。

中村圭

2回も!

サキ

そう。運動会で会った1日の関係でも1年後サキさんと呼んでくれる!親戚でもないのに、こんにちは、こんばんは、おはようございます。と言ってくれるのが嬉しいんです。

 

日本の幸せと海外の幸せを融合したらどうなるか?

中村圭

最後に、お二人は別府の幸せとそれぞれの国の幸せの両方を知ってるわけですが、今後どういう風に生きていきたいとかありますか?

サキ

質問のレベルがかなり高いですね(笑)

中村圭

ごめんなさい。答えてくれるので、どんどん難しい質問を(笑)


本当すいません!

サキ

私はシンガポールに戻ってもこの気持ちは欲しいです。一年に一回でも別府に来ようかなと思います。こういう静かな街にきたい。

中村圭

スローな気持ちに戻すと。

サキ

そう。リセットしてまた社会に戻るということをしたいなと。

中村圭

なるほどなるほど。ありがとうございます。

サキ

頑張りました(笑)

90カ国分の幸せを体験してみたい

中村圭

サクラはどうですか?

サクラ

私は、いろんな国や場所に行ってみていろんな幸せを知ってみたいです。

中村圭

なるほど!いいですね。いろんな国の幸せを取り入れると。

サクラ

はい!まだ若いし。日本とネパールしか住んでないから。2つの国でこんな幸せが違うんだったら、いろんな国でもっと違うと思うんです。

サキ

確かにAPUに来ると旅がしたくなりますね。APUには90カ国くらいの人がいるので。

中村圭

90ヶ国は凄いですね!

サキ

はい。なので観光だけじゃなくて、田舎まで行って伝統を学びたいとも思います。友達の紹介で一般的な家庭にも行って、幸せを体験してみたいです。

中村圭

ありがとうございます。

サキ

ちゃんと聞けましたか?(笑)

中村圭

十分すぎるほど聞けました!難しい質問ばっかり申し訳なかったですけど、今日はありがとうございました!

豊かな自然のキャンパスで、多様な学生や地域の人と触れ合いグローバル感覚もローカルな感覚も手に入れているサキとサクラ。

彼らと話していると、多様な幸せのカタチを知ることが、自分らしい幸せを掴むヒントになる。そう感じました。

多くの幸せのカタチをお届けできるように、九州しあわせ共創ラボの一員として、これからも取材を続けていこうと思える素敵な時間でした。

中村 圭

TEXT BY

博報堂 九州支社 コピーライター
中村 圭

2007年、博報堂入社。TBWA\HAKUHODO、ID局などを経て、2016年より、九州支社へ。カンヌ金賞、アドフェストグランプリ、ACCゴールド、鹿児島広告賞グランプリなど国内外70以上の賞を獲得。 九州の自然を愛し、酒を愛し、熱い人々を愛す。 コピーライティング、CM企画はもちろん、デジタル、イベント、商品開発まで、360度さまざまな企画を考えるのが好き。いい影響を与え続けてくれる九州に、どんなカタチで恩返しができるかを常に考えている。

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